わたしの愛したドレコン。
- d1granprix
- 2020年12月8日
- 読了時間: 14分

はじめに。
こんにちは!みるくです。
ドレワンが閉幕して3日が経ちました。
まだまだ残務はありますが、ひとまず大緊張で挑んだ授賞式も終えてホッとしています。
まずは、今回ドレワンに携わって下さったすべての皆様へ。
本当に本当に素敵な1ヵ月をありがとうございました!
誰かの思い出のひとつになってほしいと願って開催したこの催事は、紛れもなく私たちにとって素晴らしい経験と糧となり、結果的にドレワンは参加者の皆様と運営が『共に走り続けた1ヵ月の軌跡』となりました。
はじめての運営で至らない所ばかりだった私たちに温かい言葉をくださった皆様には心から感謝の気持ちでいっぱいです。
運営サイドとして伝えたかったことは殆どレオが話してくれました。 だから今回のコラムはあくまで私個人の『ドレアコンテスト(以下ドレコン)』というコンテンツに対しての想いを中心に書きます。 ついこないだまで自分も参加者側だった私。
"主催として" ではなく "みるく個人として" 書くことをどうか、お許しください。
クドイようですが、ドレスアップやドレアコンテストに対する考え方はひとそれぞれ。 あくまでこれから話すことは、ひとりのプレイヤーの意見です。
それだけは忘れないでくださいね!
あ、あと例に漏れずめちゃくちゃ長いです。
時間が許す方だけ、気が向いたときにでも読んでみてください。
私は誰かが名乗り出るのを待っているだけの女だ。
「一緒にさ、コンテストやらない?」
まだコロナに怯えることもなく過ごしていた2020年初のこと。 レオからのラインが届きました。
私からの最初の答えはこう。
「やりたくない。」
長くドレコンを楽しんできた人達にとって、2016年~2019年まで4年間開催されていた大規模ドレコン、マスターオブドレスアップコンテスト(以下マスドレ)が終了したことは大きな衝撃でした。
私も、それまで年間150着程だったドレア制作数が年間30着程になってしまうまでドレスアップに対するモチベーションが落ち込んでいました。
(勿論要因はほかにも色々重なっていますが)
その頃から 「コンテストやってよ!」 と言われる機会が多くなりました。
1度や2度じゃないです。何度もありました。
でも、その度にこう答えていました。
「やれるかもしれない。でも、やりたくないかなあ…」
今まで培ってきたイベント運営のノウハウや、ドレスアップに対する知識、本業の仕事や、周囲にクリエイティブな人材が多いこと。
自分の中で (クオリティは置いておいて物理的に) 開催することは出来るだろう という想像は出来ました。
イベンターとしてチャレンジしてみたい気持ちもないと言ったら嘘になる。
ただ、この時点の私には
やっぱり「やらない選択肢」しかありませんでした。
ドレコン開催の必要性の高まりを感じながらも
誰かがやってくれないだろうか…。
マスドレが復活しないだろうか…。
と他力本願なことばかり考えていました。
やりたくなかった2つの理由。
●1つ目の理由
『ドレコンに出場しずらくなる』
これはレオもコラムに書いていましたね。
理由はほぼ同じ考えだったのでここでは省きます。
私にとって「コンテストに出られない」ということは
ドラクエ10を辞めると等しいくらい重大なことです。
アスコン、ハウジング、バトルTA…。
なんでもいいです。
今1番 "好きなコンテンツ" を遊べなくなることを想像してください。
想像して
死ぬやん、私。
と思いました。(アストルティアの私ね)
でもこのまま、誰もドレコンをやらなかったとしたら…
「みんなが」死ぬんやなぁ。
えぇんか?それで。
そういう気持ちはずっと心のどこかにありました。
●2つ目の理由
『仲間に迷惑をかけたくない』
私は設立5年目になる「ドレアラモード」(以下ドレアモ)というドレアルームを運営しています。
(2代目のリーダーで創設者ではありません)
ドレアモは、生粋のコンテストプレイヤーの集まりです。
(全員ではありませんが)
最初はゆるいただのドレスアップ好きの集まりでしたが、時間が経つにつれガチガチの変態集団へと進化していきました。
ドレコンに対して研究熱心なメンバーがお互いに刺激しあって切磋琢磨し続けてきたのです。
私と同じくマスドレロスのみんな。
ここで新しいドレコンが始まったら…!
きっと喜んでエントリーするでしょう。
イキイキとコンテスト談義に花を咲かせ、泣いたり笑ったりする光景が目に浮かびました。
でも、その主催者が私だったら?
(身内贔屓と叩かれそうですが、どうやったって私とドレアモは切っても切れないものなので思った事をそのまま言います)
メンバーの本気は凄いです。
本気の彼らは、はっきり言って物凄く強いです。
だから、きっと入賞してくるでしょう。
もしかしたら1位を総ナメにしてくるかもしれない。
そのくらいのポテンシャルを皆が秘めていることを、私が1番よく知っています。
でも、そうなったらきっと
心無い中傷に合うと言うことが安易に想像出来ました。
「リーダーが主催なんだから操作してるんだろう」
「どうせ組織票(以下略)」
当たり前ですが、そんなこと実際ある訳がありません。
他人の本気を微塵も理解できない人や、グループ単位で足を引っ張ったりしようとする人というのは残念ながらどこにでも存在します。
私ひとりだけのことなら、そんなこと気にしません。
ただ仲間の話となると別です。
私が主催になってしまったら、メンバーが参加しずらくなってしまう…。
その思いが、私の心にいつまでもいつまでもブレーキをかけていました。
なぜ決断出来たのか?
私が燻っていると、ある日レオがこう言いました。
「もっと沢山の人達を幸せにすること、考えん?」
ハッとしました。
顔面を殴られたような衝撃すらありました。
レオもまたドレアルームのリーダーをしています。
私の想像した事が、自分のルームに対しても起こりうると知っていました。
その上で、彼は更に
界隈全体のことを考えて居たのです。
これまで、私の中の "みんな" は自分の周りにいる身近な人達だけのことを指していました。
なんて私の視野は狭かったのだろう。
他にも山ほど、同じ気持ちの人がいるかもしれないのに…。
「自分たちが信念を持って、誠心誠意公平なドレコンを運営すればきっと分かってもらえる」
レオに背中を押される形で、ドレワンという旅を始めることを決意しました。
そしてこの日から私にとっての "みんな" は "ドレコンを愛するみんな" という意味になったのです。
公平性を突き通すため、発表後はルームを脱退しました。(一時的な措置として)
私の意思を察してくれたメンバーからも距離を取ってくれた心遣い、とても嬉しかったです。 この場を借りて、ありがとう。
最後のコンテスト。
ドレワンの企画が走り出したあと
つぶあんさん 主催のシーズンドレアバトルというコンテストが始まりました。
キャラメイクが自由で、テーマが存在、しかも季節ごとに開催するという、とっても魅力的な企画。
これは私にとって朗報でした。
今の時代にドレコンを開催してくださること自体がとても貴重です。
春の開催には間に合いませんでしたが、夏の開催にギリギリ参加!
最後のプレイヤーとしての活動です。
結果、伸び伸びとやりたい事をやれて清々しい気持ちで終えることが出来ました。
この機会が得られたのは本当にラッキーだった。
本当に大感謝です!
思い残すことは…
もうないとは言えないけど(笑)
だって、ドレコンはやっぱり楽しい♡
自分にとっての"ドレコン"。
そもそも自分にとって "ドレコン" って何なんだろう? 考えてみたことはありますか? 私がこのことを深く考えるようになったのはドレワンの開催が決まってから。
でもこれは言葉にする機会がなかっただけで、自分の中では固まっていたことのように思います。
話は約5年前に遡ります。
私が "ドレコン" というコンテンツの存在を知ったのは
フレンドの応援で行った シロさん 主催のスーパーベストドレスアップカーニバル4(以下ドレカニ)。
見渡す限りのオシャレ空間。
見てるだけで楽しいのに、好きな作品に投票まで出来るなんて!
驚きとワクワクの連続でした。
そして、そこでグランプリを獲得していたのが
のちにマスドレの主催を務める事になる プラナさん でした。
ドレコンっておもしろいんだね!
―――― それから数ヶ月後。
新しいドレスアップコンテスト、マスドレがスタートしました。
イベントを盛り上げるだけのほんの軽い気持ちで応募してみたら、なんの奇跡か種族部門で1位に選ばれることとなりました。
全く予想をしておらず、他の方を応援するためだけに授賞式を見に行った私は名前を呼ばれてアタフタ。
ドレコンのお決まりやマナーも全く理解してないド素人の私でしたが、嬉しさで物凄く興奮しました。
そして、この出来事が私のコンテスト魂に火を付けました。
「誰かに認めて貰うことの喜び」
を知ってしまったのです。
それからは意識的にドレスアップの研究を始めました。 活動が盛んな環境へ飛び込み、積極的に情報収集。
それから程なくして ドレカニ5において、念願の "グランプリ" を獲得しました。
どうすれば足を止めて貰えるのか。
どうすれば見た人の記憶に残るのか。
どうすれば票を入れてもらえるのか。
(当時のドレカニは生で披露したドレスアップにその場で投票するシステムでした)
”ドレコン”というコンテンツをロジカルに考え、準備したことが結果に結びついた!
この経験がより一層、私をドレコン沼へ引きずり込んで行きます。
このあたりから急激にドレア友達が増えました。
上で書いた自ルームの面々も、初期メンバーはほとんどが
ドレコンのライバルだった人たちです。
ドレコンは、私のアストルティア人生においてとても重要なコンテンツとなりました。
作品づくりの考え方。
私のプレイヤー人生において気を付けていたことは
・普段自分が着るドレスアップ
・コンテストに応募するドレスアップ
同じ「ドレスアップ」でも『別のもの』だと考えることでした。
好きなものを作るだけでコンテストに勝つ人は、居ます。
それに
勝つことだけが、コンテストの醍醐味では無い
ということも多くの人が知っているはずです。
ですが、いくら自分が大好きでも全く誰からも見向きもされなかったら悲しい。
それが私の本音です。
自分だけが好きならそれで良いんだ!とは思えない性分でした。
ドレスアップはどんな1着もすべからく尊く美しい。
感情の赴くままに自分が一番好きなものを着る。
それこそがドレスアップ(おしゃれ)の本質であると思います。
そしてそれは私にとっては 「普段着るドレスアップ」で十分に満たされています。
ならば「コンテストに応募するドレスアップ」は、自分以外の人からも好きになってもらえる作品でありたいと考えていました。
だからって自分が好きじゃないものじゃ意味がありません。
難しいコトを言いますが
みんなも好きになってくれそうな、自分も大好きなドレスアップ
それを見つけることが私にとってのドレコンでした。
これが本当に難しい。
勿論姿見迷宮をさまよったまま〆切を迎えることもあります(笑)
でもこの考え方になってからは過度に落ち込むことがなくなりました。
自分の好みが否定されているわけじゃない。 と思えるからです。 逃げのようにも聞こえるかもしれませんが、ドレコンに本気で出場し続けることにおいて
精神力と自信の維持はとても大事な要素だと思っています。
自分なりのコンテスト論。
調子にのって武勇伝を話しましたが、しくじり先生の導入とでも思ってください(笑)
悔しい思いは私も何度もしました。
今だから言えるヒミツ話ですが
初めてマスドレでエル子部門にチャレンジした時の作品なんて、非公開のまま未だに無かったことにしています(笑)
一覧が出た時点で、自分の中で反省点を山ほど見つけてしまい、その時点で記憶から葬り去りました!
皆さん!非公開って便利ですよ♡(違)
でもそういう経験を経て、他の参加者の方から沢山の刺激を貰い続けたことで、時間をかけて自分の中の「コンテスト論」みたいなものを確立していく事が出来ました。
それは 「勝つための理論」 というようなものでは無いです。
納得できるコンテストへの向き合い方です。
『自分にとってのコンテスト論』
その考えをしっかり持っておくことは非常に大事です。
それは周りの人と同じでなくていいです。
とにかく楽しめればそれでいい!もひとつ。
出るからには絶対に勝たないと意味がない!もひとつ。
後悔しないずっと着れるお気に入りを作れればいいな!もひとつだし、
あるいは、その両方を兼ね備えるものを作ってやる!もひとつの考え方です。
いわゆる落としどころですね。
これがないと、コンテストが終わったあともずっとモヤモヤし続けることになります。
そして
「ブレない志」はハートを強くします。
この心はひいては
戦いに負けた時、ライバルに祝福を送れるか。
に大いに関わってくるので、とっても大事。
悔しいけれど、リスペクトだってしたいじゃないですか。
コンテストの楽しみ方は人それぞれ。
答えはひとつじゃありません。
ドレスアップに優劣を決めるのは好きじゃないという人だって沢山居ます。
あなたなりの「コンテスト論」をぜひ、見つけてほしいと思います。
ドレワンについて。
そろそろドレワンのことを話しましょう。
ぶっちゃけて言うと冒頭の通りほとんど言いたかった事をレオが話してくれたので 私が先にコラムを書けばよかったぜ…!くそ!って思ってます(笑)
今回運営側に回るにあたり、とにかく私にできることはひとつひとつ丁寧にやりました。
やるなら、とことん、妥協したくない。
今思えば、私にとっての "ドレワン" は、"私にできることの集大成" だったのかもしれません。
レオが私に求めていることはわかっていました。
それに何よりも
ひとりでも多くのひとにドレコンというコンテンツに触れてもらいたい
という強い想いがありました。
参加者目線で良いと思う案はこちらからどんどん提案していきました。
そしてどんどん却下されたりしました!(レオは厳しい)
だから準備期間中のレオと私は
かなりギスギスしていましたね!(笑)
だって2人とも本気ですもん。
俺の方がドレスアップを愛しとるんじゃー!
私の方がドレスアップをわかっとるんじゃー!
もうね、殴り合いです。
大体私がアッパー喰らってダウンしてるんですけど。
でもお互いに妥協せずにぶつかりあったからこそ
結果『ドレワングランプリ』はいいものになったんだと、確信しています。
この経験ができたのは紛れもなく、レオのおかげです。
あの言葉がなかったら、絶対やってない。
今みたいな広い視野も持てなかったと思います。
本当に本当に心からありがとう。
信念を突き通してくれてありがとう。
大会を終えてから、いろんなひとから
大変だったでしょ? と聞かれました。
実は正直、がむしゃらだったので大変だったという実感はほとんどないです。
でも来年またできる? と聞かれると、今はよくわかりません(笑)
作業量の問題ではなく、精神面でのウエイトが大きいです。
(だからもうダメなことは、しないで…)
ドレコンの未来。
ドレワン、楽しかったですか?
悔しかった人は沢山居ると思います。
楽しかったと素直に言えない人の方が、本当は多いのかも知れません。
ただ
参加して良かったですか?
この問いには「良かった」と答えてくれる人が、きっと多いはずだと信じています。
嬉しさも、悔しさも、戸惑いも、感動も、新しい出会いも、フレンドと一緒に作った工程も、ドレワンというコンテストの存在を知ってから授賞式が終わるまでの期間全てがドレワングランプリです。
私たちがみなさんにプレゼントしたかったことは、きっと届けられました。
そしてそれは、私とレオが今までドレコンを開催してきてくださった皆様から受け取ってきたものです。
私たちに情熱を注き続けさせてくれた”ドレスアップ”というコンテンツ。
そのドレスアップというコンテンツを生み出してくれた『ドラゴンクエスト10』というゲームへ
ささやかな恩返し…それは
コンテンツ自体をさらに盛り上げること。 プレイヤーイベントを盛り上げること。
だと思っています。
実際のところ、今回どのくらい恩返しが出来たのかは分かりませんが
これからも、愛するドレスアップを盛り上げるために少しでも貢献していきたいです。
(期間中のショップ売り上げには少しは貢献出来たのでは…主にめぐちゃんが。 ※記事参照)
ドレスアップイベント自体(集会・ショー)は昔に比べ本当に沢山開催されるようになりました。
でもドレコンは年々開催数が減少しています。
姿見型、審査員型、個人審査型、対面集計型、ツイッターイベントなど
形態・規模問わず、これからもっともっと様々なドレコンが開催されるといいなと思います。
あともう少しだけドレワンの旅は続きます。
レオとみるくのお気に入り作品をラストコラムにする予定ですし
受賞作品 全87作品の紹介ページも少しずつ進めております。 レオと私のコメントも全ての受賞作品に書かせて頂きますので、完成までお待ちくださいね…! また、今日中には告知しますアンケートのご協力もお待ちしています。
長文乱文にここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
またいつかみなさんに会えることを夢見て…。
じゃあ、ばいばい!
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